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サイモントン療法、再び

2012年03月04日
先月、サイモントン療法のセミナーについて書きました。

サイモントン療法

このセミナーでサイモントン療法ってすごい…!と、感銘を受けた私は、今度はホリスティック医学協会が「サイモントン療法からみたスピリチュアリティとエネルギーケア」というセミナーを主催するという情報を得て、さっそく参加してきました。

前回の記事では、サイモントンの基本的な考え方と、どのようなワークをするのかをさらっと書いたので、今回はサイモントン博士が何故この療法を始めたのかについて書いていこうと思います。


CarlPT.jpg

カール・サイモントン (1942-2009)
放射線腫瘍医 心理社会腫瘍医

オレゴン医学大学卒業 放射線腫瘍科研修終了
カリフォルニア州 トラビス空軍基地医療センター主任放射線腫瘍科
癌カウンセリング研究所設立 (テキサス州)
サイモントン癌センター設立 (カリフォルニア州)

1960年代、癌の治療を行っていたサイモントン博士は、同じような年齢、症状の患者さんでも、治療の経過に大きく違いが出ることに気が付きます。
何故違いが出るのか、その違いは何処からくるのか…?
そんな疑問を抱いたサイモントン博士は、治療に来る患者さんを観察し続けた結果、それは患者本人が「希望」を抱いているかどうかの違いによるものだと考えました。
そして、治癒において「希望」と「信頼」が重要なキーワードになっていると結論を出します。

治療に心理療法を加え、患者の心の中に「希望」と「信頼」を抱かせる事で、病気の進行を遅らせたり、完全に治癒が起こったり、仮に死を迎えたとしても穏やかで質の高い最後を迎えられるというサイモントン博士の考え方は、60~70年代の医療業界では異端思想だとして、かなり批判されたようです。


1971年、サイモントン療法の患者さん第一号が誕生します。
この患者さんは、喉頭癌で余命2ヶ月と宣告され、医学的にはなす術がなく、つばを飲み込むのもやっと、という状態でした。
ここまできたら何でもやってやる!!という気持ちだったかどうかは分かりませんが、彼はサイモントン博士の考えを受け入れ、この療法を試すことにしました。
この患者さんは東洋哲学に精通し、気(Chi)のエネルギーが働くシステムを理解していました。このこともプラスに働いたのかもしれません。

6週間の治療プランを立て、サイモントン療法(主にイメージ療法と認知行動療法)と、高線量の放射線治療を平行して行いました。
病院では、放射線治療は病状が進行しすぎていて拒否されていたにも関わらず、です。

ところが、治療を初めて2週間後には固形物が食べられるようになり(「チキンレバーソテー!!」と叫びながら診察室に入ってきたとか)、そして4週間後には癌が消滅してしまったそうです。
しかも、放射線治療の副作用は一切出ませんでした。

これにより、サイモントン博士は心理療法は治療だけでなく、治療の副作用にも効果があると確信を持ちました。

もちろん、いつもこのような結果が得られる訳ではありません。
ですが、サイモントン博士が提唱する二つの大切なこと、「希望」と「信頼」は、病気のあるなしに関わらず、生活の質を高め、より良い人生へと導いてくれる大切なポイントだと思います。


「希望」とは何が悪いのかよりも何が良いかに焦点をあてて生活していく事。
「信頼」とは内なる叡智を発見し心の平安を得る事。


この二つを生活の中で意識的に取り入れている人は、一体どれだけいるのでしょう。
忙しい日々を過ごす現代人の多くは、大切だとは分かっていても、なかなか実践できないのが現状のような気がします。


サイモントン療法のセミナーに参加するたびに、本当に多くの気づきを得ます。
そして、この療法には私が今まで習ってきたセラピーやスピリチュアルのエッセンスが、ぎゅっと凝縮されて詰まっています。
癌という究極の病に対峙した時、本当に大切なことが浮き彫りになってくるのかもしれませんね。



サイモントン療法HP
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